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作成日:2007年11月12日_記事番号:T00003681
観光客の落ち込み防止、チャータ−便増発を検討
中国からの観光客開放が遅れる中、交通部観光局が海外からの観光客数増にさまざまアイディアを検討している。2008年と09年は「台湾観光年(Tour Taiwan Years)」に当たり、特に来年は北京オリンピックの開催余波で台湾観光市場の落ち込みを避けるため、来台観光客年間7%増(約30万人)を目標に掲げ、定期航空路線でのチャーター便増発に輸送力拡大や、第3地経由の来台旅行客に対し補助金を提供するなど、多岐にわたる台湾観光活性化戦略を1~2週間以内に行政院に提出する。
観光局は、チャーター便の拡充を観光客呼び込みの重要な方策と考えており、現在1便当たり座席を確保できない人が100人出る場合をチャーター便運航による補完規準としているが、この水準を50人に引き下げて便数を増やし、主に日韓の観光客を呼び込みたい考え。
また、中国との直行便が未就航のため、第3地を経由して台湾を訪れる旅行者には第3地経由分の補てんも検討するという。
観光局はまた、台湾を経由して旅行する消費力が高い東南アジアの高所得者層への、入境ビザの手続き簡略化を外交部に提言しており、台北立寄り時に無料半日観光などを提供することでトランジット客の台湾での消費を促したい考えだ。関係者によると台湾経由の旅行客は1年で200万人以上に達し、このうち1割が入境すれば20万人分の観光消費が増加することになる。12日付工商時報が報じた。