ニュース 電子 作成日:2012年5月1日_記事番号:T00036835
米ウォール・ストリート・ジャーナルはこのほど、台湾のスマートフォン大手、宏達国際電子(HTC)について、「高すぎず、安すぎず」という中価格帯重視の価格戦略が、中国市場攻略の障害になっているとの評論を掲載した。1日付経済日報が伝えた。
評論は市場調査会社ガートナーの統計を引用し、中国の昨年のスマートフォン市場で、HTCのシェアが3%にとどまり、サムスン電子の18.6%、アップルの9.9%に比べ、大きく後れを取っていると指摘した。
これについてHTCは、中国でのシェアは「市場予測を上回っている」とするばかりで、正確な数値を公表していない。
HTCの周永命執行長は4月24日の業績発表で、低価格機種に参入する考えはないとした上で、今年は主戦場を米国から欧州、中国にシフトすると表明した。HTCは中国で今後発売する新機種の価格を1,999~2,129人民元(約2万5,000〜2万7,000円)の範囲に据え置くことにしている。HTCが最近、中国で発売した「新渇望(Desire)」シリーズは、価格が1,999元だが、アナリストからは「スペック面で中国市場の価格1,000人民元前後の機種と大差ない」との厳しい評価も聞かれる。

野村証券のハイテク産業アナリスト、アーロン・ジェン氏は「HTCの中高価格機種は中国で圧力を受けている上、低価格機種が優れた機能を備えるようになっており、消費者が『それでも十分だ』と感じ、低価格機種を購入している」と指摘し、HTCの価格戦略に疑問を呈した。
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