ニュース 社会 作成日:2012年5月4日_記事番号:T00036895
日本人に負けず劣らずカラオケが大好きな台湾人の間で、とあるタクシーが話題だ。大手タクシー会社、台湾大車隊の運転手、呉徳仁さんは愛車に本格的なカラオケ設備を搭載。目的地に着くまでの間、退屈せずに過ごせると人気を呼んでおり、電話で彼を指名する人もいるという。
それもそのはず、呉さんの車内のカラオケには、新曲から古い歌、しかも中国語、台湾語、日本語、英語の歌までそろっており、毎月更新される1万曲以上の中から幅広く選ぶことができるのだ。その上、選曲に迷ったら呉さんが経験と勘に基づいて「お勧めの歌」まで教えてくれる。また、音響は重低音を効かせ、タンバリンや鈴といった小道具や、LED照明による演出までばっちり。こうなるともはや、カラオケ付きタクシーというより「動くカラオケ」だ。
乗客の反応はというと、10人中、「自らマイクを要求してすぐ歌う人」は1~2人、「勧めたら歌い始める人」は4~5人とのこと。そして台湾人よりも外国人の方が好んで歌うらしく、特に日本人は大喜びで、目的地に着いてもまだ歌いたがり、「もう少し、そこら辺を流してもらえる?」と要求する客もいるらしい。
また客待ちをしている間には、ほかのタクシー運転手が大勢集まってきて、歌わせてくれと頼まれるそうだ。
今のところ、台湾で唯一というこのカラオケ付きタクシー。もともとは5年前、呉さんの娘たちが「仕事中、退屈しないように」とプレゼントしてくれたものだが、おかげで商売が繁盛しているのだから親孝行は大成功だ。
しかし残念ながら、将来的には走行中の映像設備使用が法律で禁止される予定で、呉さんのカラオケも閉店となる。ちょっと残念だ。
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