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総統府の歩哨憲兵、任務中に機関銃自殺


ニュース 社会 作成日:2012年5月4日_記事番号:T00036896

総統府の歩哨憲兵、任務中に機関銃自殺

 総統府(台北市中正区)正門前で3日午前3時頃、歩哨として警備任務に当たっていた憲兵司令部所属の高鈺傑二等兵が、装備品のT−91短機関銃で自殺した。最高元首の警護担当者が総統府前で自殺したのは初のケースで、警備上の不祥事として批判を受けた国防部は住民への謝罪を行った。4日付中国時報が報じた。


事件を受け、国防部は憲兵らのカウンセリングを行うことを決めた。軍内の自殺者は毎年約20人に上る(3日=中央社)

 高二等兵は任務中、突然防弾チョッキを脱いで、機関銃手の銃座を地面で固定して銃口を左胸に当て、右手で引き金を引いて自殺した。3カ月前に恋人と別れたことを思い悩んでいたという。歩哨の任務に就いてわずか2カ月あまりだった。

 憲兵が簡単に銃器の引き金を引くような事態が再発すれば、総統の警備上問題だとする批判に対し国防部は、総統が勤務している時間帯および午後10時以前は憲兵の銃に銃弾は込められておらず、ベテラン士官が保管しているため問題ないと説明した。

 なお、憲兵の歩哨任務は「立ち番2時間、休息6時間」と定められているが、1日当たりの実質の立ち番勤務は6時間あまりで、体力的にきつい上、給与も月3万台湾元(約8万2,000円)程度で、やりたがる若者はまれだという。