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謝長廷氏、12インチ工場の中国投資開放を示唆


ニュース 電子 作成日:2007年11月12日_記事番号:T00003692

謝長廷氏、12インチ工場の中国投資開放を示唆

 
 民進党の総統候補、謝長廷氏は9日、台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀董事長と会見し、当選した場合、12インチウエハー工場の中国投資を開放する考えを示した。10日付経済日報が報じた。

 張董事長は「米インテルが大連に12インチウエハー工場の設置を決めており、台湾が制限を行う意味は小さい」と語り、謝氏はこの発言に「正しい」と反応した。謝氏によると、張董事長は「米国の技術力はもともと台湾より高い上、中国に最先端から2ランク落としたのみの技術を投入しており、現在台湾メーカーに認められている技術は米国からさらに4ランク劣り、太刀打ちできない」と分析しているという。

 行政院は昨年末、8インチウエハー0.18マイクロメートル製造プロセスの中国投資を開放したが、ハイテク業界からは「遅すぎる」との反応を受けた。陳水扁総統は年初に、「国家安全部門では早くから開放を検討してきたが、中国による反国家分裂法の成立に警戒感が高まり、開放が3年遅れることになった」と説明していたが、これに対しても張董事長は、「国家安全部門だけによる検討では、ハイテク産業の現実が理解できない」と政府の政策決定のあり方を見直すよう求めた。