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中国のラジオ放送、南部に侵入


ニュース 社会 作成日:2012年5月7日_記事番号:T00036925

中国のラジオ放送、南部に侵入

 台湾南部で、「中央人民広播電台中華之声」、「中国人民解放軍海峡之声電台」など中国の複数のAMラジオ放送を聞けるようになっており、民進党の管碧玲立法委員が、国家通訊伝播委員会(NCC)は中国の政治的・文化的洗脳を放置しているとして取り締まりを求めた。6日付自由時報が報じた。

 中国のラジオ局は、台湾のAMラジオ局が経営不振で撤退して空いた周波数に強い電波を飛ばして割り込んでおり、南部では周波数の約半分が既に「占拠」されているという。番組は政治ニュース、京劇、評論などさまざまで、「海峡之声」の5日午後5時のニュースでは最初に「両岸(中台)同胞は共に最近数年で大幅に改善した両岸関係の受益者だ」などとした、張銘清・海峡両岸関係協会(海協会)の談話を放送した。

 管立法委員の批判に対し、翁柏宗NCC報道官は、「中国のラジオ局が台湾の空いたAM周波数を使用しているのであれば、両岸の対話メカニズムを通じて協議を行うほかない」とコメントした。管立法委員はNCCの姿勢は消極的だとして、電波への妨害などの措置を行うよう主張している。