ニュース 金融 作成日:2012年5月7日_記事番号:T00036936
彭淮南中銀総裁は4日、アジア開発銀行(ADB)年次総会に宛てたメッセージの中で、アジア域内の金融安定に向け、事実上の「アジア通貨基金(AMF)」の創設を呼び掛けた。5日付工商時報が伝えた。
彭総裁は、2010年のチェンマイ・イニシアティブを多国間に拡大するマルチ化の推進、東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス日中韓(ASEANプラス3)による域内経済の監視機関(AMRO)の設置では、まだ不足な部分があるとして、「両者を融合させる形で、『アジア通貨基金』の役割を持たせてはどうか」と提案した。
彭総裁は「スワップによる資金融通のほか、AMROの査察権力があれば、国際通貨基金(IMF)のような加盟国への管理、拘束能力が生まれる」と説明した。
一方、ADBが資本金を現在の3倍に増強する計画を立てているものの、将来的に追加増資の計画がないことについて、彭総裁は「資金拠出で開発援助の財源を賄うのは難しくなってくる。ADBは共同融資や民間との連携により、自己資金への依存を頼るべきではないか。台湾は官民による共同融資に十分な経験があり、ADBに提言を行うことができる」と指摘した。
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