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マイクロンのエルピーダ支援、DRAM3強時代に【図】


ニュース 電子 作成日:2012年5月8日_記事番号:T00036971

マイクロンのエルピーダ支援、DRAM3強時代に【図】

 会社更生手続き中のDRAMメーカー、エルピーダメモリの支援企業として米半導体大手マイクロン・テクノロジーが選ばれた。マイクロンは3年前に目指した台湾、米国、日本による「5社連合」をついに実現しただけでなく、スムーズに韓国包囲陣を構築することに成功した。

 マイクロンと同社陣営に属するエルピーダ、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)、南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)、瑞晶電子(レックスチップ・エレクトロニクス)の5社の生産能力を合わせると、世界シェアは30%に接近。韓国のSKハイニックスを一気に抜き去り、世界2位に浮上し、首位サムスン電子との差も縮まる。

 8日付電子時報は「世界のDRAM業界が今後、3強時代を迎え、メモリー半導体部品を全てサムスン電子に牛耳られる事態を回避できるため、アップルなどの大口顧客も胸をなで下ろしている」と報じた。

 今後マイクロンは、台湾、米国、日本で12インチウエハー工場の生産体制を再編するとみられる。マイクロン陣営に属する各社は、それぞれマイクロン陣営内でどのような役割を果たすかが鍵となりそうだ。

 特にエルピーダ傘下のレックスチップは今回、新たにマイクロン陣営に加わることになるが、陣営内でイノテラと役割が重なる面は否めず、今後再編の必要性が出てきそうだ。