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住宅ローン比率超過、10行に貸倒引当金増額要求


ニュース 金融 作成日:2012年5月10日_記事番号:T00037009

住宅ローン比率超過、10行に貸倒引当金増額要求

 行政院金融監督管理委員会(金管会)は先週、市中銀行10行の融資残高に占める住宅ローンの割合が管理目標を上回っているとして、住宅ローン部分について、貸倒引当金を積み増すことを要求した。要求を受けた銀行は、収益面で大きな影響を受ける見通しだ。10日付経済日報が伝えた。

 金管会はこのほど、住宅ローンが融資残高全体の40%を超えていないかなどについて、集中的に検査を実施した。その結果、住宅ローンの割合が60%を超えている銀行も存在することが分かった。

 金管会は管理目標を超過した銀行に対し、改善計画の提出を求め、段階的に住宅ローン残高の縮小を促す一方、貸倒引当金を地区に応じて0.5〜1.0%積み増すことを要求する。

 3月末現在で市中銀行全体の住宅ローン残高は5兆2,000億台湾元(約14兆円)で、1行当たり平均1,300億元とすると、10行は貸倒引当金の積み増しで70億〜130億元の減益要因が生じることになる。