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歌手の娘に無視され12年、悩める人気司会者が公演に「お忍び」


ニュース 社会 作成日:2012年5月14日_記事番号:T00037055

歌手の娘に無視され12年、悩める人気司会者が公演に「お忍び」

 3年前に借金に追われる逃亡生活から劇的な復活を遂げた人気司会者でコメディアンの猪哥亮が12日、台北小巨蛋(台北アリーナ)を「こっそり」訪れた。実の娘で、今や台湾語ポップスで人気歌手となった謝金燕のコンサートを見ることが目的だったが、なぜ「こっそり」訪れる必要があったかというと、謝金燕が猪哥亮と会うことをかたくなに拒んでいるためだ。


猪哥亮には同情の声もある一方、「妻子を捨てておいて今さら」との批判もある(12日=中央社)

 猪哥亮は80年代から90年代にかけて、一説によると月6,000万台湾元をも稼ぐ超人気司会者だったが、93年に賭博で多額の借金を背負い「海外へ行く」と言い残して失跡。彼と離婚していた謝金燕の母親は、経済的な後ろ盾もなく苦労して彼女を育てたという。

 既に一児の母となっている謝金燕に対し、猪哥亮はこれまでに何度もテレビを通じて「彼女や孫に一目会いたい」と呼び掛けている。しかし謝金燕は母親の気持ちを思いやって無視し続けており、最後に会ったのは12年前だとか。

 その父が自費でチケットを買い、見に来た舞台で謝金燕は、抜群のスタイルにセクシーな衣装を身にまとい、堂々と人気曲を披露していった。

 そんな彼女の表情が変わったのは故・鳳飛飛の代表曲「心肝宝貝(大切な子)」を歌い始めた時だった。この曲は親が子を想う気持ちを歌った曲で、彼女いわく、これまで耳にするだけでもつらくてたまらない気持ちになり、歌うことができなかったという。

 今回は初の台北アリーナコンサートということで、特別に選曲に加えたが、曲に合わせて彼女の子供時代の家族写真がスクリーンに映し出されると、こらえ切れなくなり嗚咽しながらの熱唱となった。写真には若き日の猪哥亮の姿もあった。

 帰り際にインタビューに応じた猪哥亮は、「彼女は間違いなく父の誇りだ」と絶賛。スクリーンに映し出された写真についても「(失跡時に)出国した際、わたしは写真などをすべて無くしてしまったから、彼女が今まで取っておいてくれてうれしい」と感激を語った。

 ただ、猪哥亮は4度結婚を繰り返しており、5人の子供を持つ。その中で人気歌手となった謝金燕だけに固執するのには「話題作り」との疑惑もある。娘を思う気持ちから歌を聞きに来たと思いたいところだが、真相やいかに。

 
熱唱する謝金燕。芸能の才能は父親譲りなのだろう(12日=中央社)