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鴻海のQ1連結粗利益率7%割れ、中国賃上げが影響


ニュース 電子 作成日:2012年5月15日_記事番号:T00037098

鴻海のQ1連結粗利益率7%割れ、中国賃上げが影響

 鴻海精密工業が14日発表した第1四半期連結粗利益率は6.64%で、初めて7%を割り込んだ。前期は8.89%、前年同期は7.24%だった。また、営業利益率も1.52%で、前期3.30%の半分以下、前年同期の1.74%も下回り、外資系証券会社が予測していた1.6~1.7%に届かなかった。15日付自由時報などが報じた。

 鴻海幹部は粗利益率と営業利益率の下落について、中国の従業員の賃上げ、非需要期、顧客の製品ラインナップ調整が主因と説明した。鴻海の第1四半期連結売上高は前年同期比37.3%増の1兆台湾元(約2兆7,000億円)、純利益は同3.62%増の149億2,300万元だった。

 バークレイズ・キャピタル証券の楊応超アジア・太平洋科学技術ハードウェア産業チーフアナリストは、鴻海は第1四半期利益が予想以下だった上、次世代iPhoneが発売されるとみられる第3四半期末まで出荷が伸びない見通しだが、下半期にアップルの新製品発売が相次ぐことを楽観していると語った。