ニュース 社会 作成日:2012年5月16日_記事番号:T00037109
高速道路の自動料金収受システム(ETC)で使用する小型ラベル「eTag(イータグ)」の無料取り付けが15日から始まり、初日は各地のガソリンスタンドなどに設けられた取り付け拠点に約2万人が申請に訪れた。しかし、不慣れなせいか作業の遅れが目立ち、ピーク時には取り付け完了まで1時間待ちという状況も発生したほか、システムの不調などトラブルも続出したもようだ。
行列の末に取り付けたeTagは、フロントガラス派が75%、ヘッドライト派が25%だとか(15日=中央社)
新北市に住む劉さんは、ETC事業を請け負う遠通電収(FETC)の営業所に午前7時すぎにやってきた。営業時間は8時半からだったが、従業員は彼のために早めに作業を行ってくれ、しかも5分で完了。一番乗りを果たした劉さんは「eTagはばんそうこう程度の大きさの上に透明で、ヘッドライトに取り付けても外観に影響しない」と満足そう。
しかしその後次々とやってきた申請者すべてが、彼のように取り付けがスムーズにいったわけではなかった。
台北市・大直地区のFETC営業所では、ドライバーが車に乗ったままeTagを取り付けられることから、申請者が殺到。午前9時には車両の行列ができ、結局、炎天下の中で長時間待たされる結果となった。
またFETCは「600カ所以上で取り付け可能」とうたっていたにもかかわらず、台北市の陳さんは3カ所で取り付けを断られたという。その内の1カ所では、FETCシステムが使用不能となっており、申請を受理できないと言われたそうだ。
同じく3カ所で断られた桃園の王さんは、ある自動車販売業者では「まだ取り付けができる人がまだ来ていない」、また別の業者では「うちのメーカー以外は扱わない」と言われたとご立腹だ。
このほか、窓に張ってあった遮熱フィルムに穴を開けられたり、ラベルは取り付けたもののチャージができなかったりと、さまざまなトラブルが報告されている。便利になると期待して取り付けに向かった申請者も、こんなに苦労させらるとは思わなかったのではないか。
FETCは、今週末が申請のピークで混雑が予想されるため、予約してから取り付け拠点を訪れるよう勧めている。
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