ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

馬総統の2期目就任演説、中台関係では新味なしか


ニュース 政治 作成日:2012年5月17日_記事番号:T00037139

馬総統の2期目就任演説、中台関係では新味なしか

 17日付旺報によると、20日に行われる馬英九総統の2期目の就任演説は、「幸福」、「台湾」、「民主」、「中華」の4つのコンセプトが中心となる。呉伯雄・国民党名誉主席が3月北京で、中台関係を「1国2地区」と表現したことを受けて、「一つの中国」でより踏み込んだ発言を行うのか注目されているが、「統一せず、独立せず、武力行使せず」の従来の主張を繰り返すもようだ。

 中台関係で馬総統は、中華民国憲法の枠組みの下、「統一せず、独立せず、武力行使せず」の現状を維持し、「一つの中国、それぞれの解釈」である「1992年の共通認識(92共識)」を基礎として、中台の平和的発展を推進すると表明するという。さらに、中国側に対し、海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)の後続協議を加速して、平和による利益をより多く生み出そうと呼び掛けるとみられる。

 また、台湾の民主主義の成功例として1月の総統選挙に触れ、中国の一般市民が、インターネットを通じて華人社会でも民主主義を発展させられることを知ったのは大きな意義があったと評価し、人権を双方の文明の度合いを推し量る指標とする考えも示すもようだ。