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産婦人科医ゼロ、郷鎮の60%


ニュース 医薬 作成日:2012年5月17日_記事番号:T00037146

産婦人科医ゼロ、郷鎮の60%

 産婦人科医の団体、台湾婦産科医学会によると、台湾の郷・鎮(日本の町村に当たる行政単位)の60%に産婦人科医がいないことが分かった。17日付中国時報が伝えた。

 行政院衛生署の統計によると、台湾全土で産婦人科医の免許を取得した専門医は2,394人で、過去10年間で16%増えたが、他の診療科目に比べ、伸び率がはるかに低かった。また、産婦人科医の平均年齢は53歳で、他の診療科目よりも高かった。

 台湾大学医学院附設医院(台大医院)の産婦人科主任医師、施景中氏によると、医学部卒業生1,000人のうち、産婦人科医志望者は20〜30人にすぎず、実際に開業するのはその半分に満たないという。背景には産婦人科は医療関連のトラブルの15%を占めることもある。

 台湾大学医学院(医学部)産婦人科の謝豊舟教授は「産婦人科は医療トラブルが多く、産婦人科医になろうという若者がおらず、人材不足が深刻だ。衛生署が対策を示せないならば、フィリピン人医師を開放したほうが早い」と自嘲気味に語った。