ワールドツアー日本公演を終えた世界的人気歌手、レディー・ガガが16日、自家用ジェットで台北・松山空港に降り立ち、２度目の来台を果たした。蛍光グリーンのドレスにオレンジのメッシュを入れた金髪という、奇抜なファッションで知られる彼女にしては「地味」な出で立ちで姿を表したガガは、100人を超える報道陣に手を振り、上機嫌に宿泊先であるＷホテルに向かった。ただこの宿泊に関して一悶着（もんちゃく）があったもようだ。


Ｗホテルの「エクストリームＷＯＷスイート」は台湾で最新、最大かつ最も高価な部屋と称されている（Ｗホテルより）

　今回ガガは、もともと台北君悦大飯店（グランドハイアット台北）の「プレジデンシャルスイート」に宿泊を予定し、ホテル側に「泊まることは秘密にしてほしい」と要請していた。しかし宿泊情報が漏れていることを知って激怒し、Ｗホテルへの変更を決めたという。

　15日夜になって、彼女が宿泊を希望していることを知ったＷホテルは、大あわてで準備に取り掛かることになった。

　Ｗホテルが用意したのは「頂級驚喜套房（エクストリームＷＯＷスイート）」。29～30階にまたがる吹き抜けの部屋で、約110坪の広さに、オーブン、コンロ付きのオープンキッチン、オープンバー、暖炉などが設置されているほか、目の前の台北101を含む270度パノラマも堪能できる。気になるお値段は１泊なんと36万5,000台湾元。

　Ｗホテルは思わぬ形で恩恵を受けることになった一方、台北君悦大飯店は、せっかくつかんだ大物客を逃す結果となってしまった。

　前回の来台では宿泊ホテル前に集まったファンにハンバーガーを差し入れたり、ヨガスタジオに行くなど話題に事欠かなかったガガ。今回もさっそく話題を提供した形だが、今後も滞在中にどんなエピソードが生まれるか楽しみだ。

　彼女のコンサートは17、18日の２日間、南港展覧館で行われる。チケットはまだわずかに残っているようなので、興味のある方はお早めに。

Ｗホテルへに到着したガガは、小雨が降る中、ホテルが用意したファン専用スペースでサインなどのファンサービスを行った（16日＝中央社）