ニュース 石油・化学 作成日:2012年5月18日_記事番号:T00037173
台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)は、付加価値が高い製品の生産割合を高めた結果、高品質製品と位置づける炭素繊維、太陽電池封止材のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)シート、高吸水性樹脂(SAP)が売上高に占める割合が昨年時点で11%(220億台湾元=約590億円)に達した。子会社・関連会社を含めると、売上高の17%(360億元)を占めた。18日付工商時報が伝えた。
台塑集団(台湾プラスチックグループ)は、高付加価値製品の開発を促進する政策に呼応する形で、製品の高付加価値化プロジェクト88件で研究開発(R&D)を進行中または計画中で、投資額は数百億元に達する。
このうち高吸水性樹脂は、砂漠地帯での応用可能性に関する研究が進んでいる。砂漠地帯の地表に同樹脂を埋め、表土をかぶせ、農作物を栽培する取り組みで、食糧不足の改善に貢献が期待されている。同樹脂の生産能力は新港工場で年1万トン、麦寮工場で6万トンの増産を図った結果、11万トンに拡大した。
炭素繊維では、昨年末までに1,300トンの増産計画を完了し、生産能力は年8,750トンに増加した。現在は生産量が世界4位で、シェア15%の獲得を目指している。
このほか、南亜塑膠工業(南亜プラスチックス)は硬化物物性(耐ハンダ性)が高いハイエンド銅箔基板、超薄型ガラス繊維シートなどの開発が大詰め段階を迎えている。
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