自動車用電子システムの同致電子企業は17日、米自動車大手のゼネラル・モーターズ（ＧＭ）と、自動車がバックする際に障害物を感知するバックセンサーを７年間にわたり供給する契約を結んだと発表した。2014年第４四半期から世界19カ国に年間1,160万台分のペースで供給を開始する予定で、15年以降の通年出荷量は、昨年の953万台に比べ倍増する見込みだ。18日付経済日報が報じた。
同致電子は世界３位、アジア最大のバックセンサーメーカーで、昨年第４四半期にはトヨタ自動車とルノーからも大量受注を獲得しており、既に出荷を開始している。このうちトヨタ中国工場への出荷額は、昨年第４四半期の月200万～300万台湾元から、今年第２四半期には月1,600万～1,800万元（約4,300万〜4,800万円）に増加した。
同社は現在、桃園県蘆竹郷、および中国のアモイ市（福建省）、昆山市（江蘇省）に工場を構え、稼働率は60～70％。新規受注に対応するため、近く１億2,000万人民元（約15億円）を投じて昆山工場の第２期拡張計画を始動させ、14年の量産開始を目指す。拡張後、同工場の生産能力は現在の２倍になる。
