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PC下半期需要に暗雲、欧州向け出荷減少で


ニュース 電子 作成日:2012年5月18日_記事番号:T00037183

PC下半期需要に暗雲、欧州向け出荷減少で

 ギリシャの欧州連合(EU)離脱が取り沙汰されるなど欧州債務問題が再燃する中、欧州からのパソコン発注台数が目に見えて減少しており、業界で下半期需要期の不振を懸念する声が上がっている。18日付電子時報が報じた。

 あるPCブランドメーカーは、「4月の欧州向けPC出荷台数は業界の従来予測を約20%下回り、5月も今のところ5~10%下回っている」と説明。第2四半期通期ではもともと前期比約15%増と予測していたが、8~10%増への修正を迫られている。

 また、インテルの新世代中央処理装置(CPU)「Ivy Bridge」搭載機種が発売されれば出荷台数も上向くと予測されていたが、既に発売された現在、逆に減少傾向にあることから景気の先行きに不安が高まっている。

 なお、下半期は第3四半期に発売予定のマイクロソフト(MS)の次期OS(基本ソフト)「ウィンドウズ8(Windows8)」が市場の需要を喚起すると見込み、各ODM(相手先ブランドによる設計・製造)メーカーは今年上半期と下半期の出荷比率は4対6で、下半期出荷台数は上半期より5割増加すると楽観している。しかしある業界関係者は、新OSが浸透するには時間がかかるため、PC市場が本当に回復するのは来年になると指摘している。