ニュース 社会 作成日:2012年5月21日_記事番号:T00037189
「三点一刻 我愛你!(3時15分、あなたを愛してる)」──先週17日午後3時15分、台湾全土の女性約9万人の携帯電話に、見知らぬ相手からこんなSMSメッセージが届いた。しかも4日間連続で同じ時刻に送られてくる。このため恋人がいる女性や既婚者の中には、パートナーにメッセージを見られ、喧嘩(けんか)が起きたり、離婚訴訟にまで発展する騒動も起きているようだ。しかしこのメッセージ、実は飲料メーカーの商品広告であることが判明し、その手法が物議を醸している。
この広告が宣伝するのはお湯を注ぐだけで簡単にミルクティーやフレーバーティーなどが楽しめる石城実業の商品、その名も「3点1刻」。そのことを知っていれば「三点一刻 我愛你!」は「この商品が大好きだ」という意味と分かるのだが、送られた文面には何の説明もなく、「いつもがんばってるね、お疲れさま。でも身体には気をつけて」など、個人的なメッセージあることを思わせる内容。
最終日4日目のメッセージで初めて「ネットで『三点一刻 我愛你』を検索してくれたらプレゼントを用意しているよ!」とあり、広告であることが分かる仕掛けとなっている。
実際、受け取った女性の中には「誰かに片思いされているのかしら?」と誤解した人もいたそうだ。
ただ、それだけで済めばよかったのだが、ある女性はメッセージを夫に見られて夫婦喧嘩となり、裁判を起こされかかっているという。彼女はこの宣伝方法を企画した広告代理店に対し、公式な記者会見を開いて説明してほしいと要求している。また恋人と喧嘩になり、「会社が彼に直接弁明して誤解を解いて」と訴える女性も。
知らない番号からいきなり親密なメッセージが送られてきたら、パートナーの有無に関わらず、誰しもぎょっとするだろう。電話番号さえあれば送ることのできるSMSはとても便利だが、こんなややこしい広告を勝手に送られては迷惑だ。「3点1刻」の知名度アップには成功したかもしれないが…。
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