ニュース 社会 作成日:2012年5月22日_記事番号:T00037219
陳水扁前総統(61)が2008年5月に退任する直前、大量の機密文書を持ち出したとして、最高法院検察署特別偵査組は21日、国務機密費の不正流用事件などで有罪判決を受け服役中の陳前総統を横領、国家機密保護法違反などの罪で追起訴した。22日付中国時報が伝えた。
検察は陳前総統が機密文書を持ち出した目的について、回顧録を執筆するため、政界の人物に不利な情報を収集しようとしたと指摘した。不正に持ち出された公文書は1万7,375件に及び、うち国家機密は20%の3,419件だった。機密文書には、李登輝元総統の国家安全機密費、連戦元副総統、宋楚瑜・親民党主席ら政治人物に関する文書が含まれていた。
検察は「国家指導者が大量の公用物(公文書)を持ち出し、国家機密を(私的に)隠匿しようとした行為は、国家の安全、国防、外交に大きな危害を及ぼすものだ」と指摘した。ただ、陳前総統が既に服役中で、持ち出された機密が外部に漏れていない点に配慮し、裁判所には「適切な量刑を求める」とした。
国家機密にかかわる事件のため、起訴状は非公開とされ、審理も非公開で進められる。
起訴状は1,221ページ、120万字以上におよび、台湾の裁判史上最高の分量となった(21日=中央社)
李元総統を脅迫も
これまでの関係者の証言で、陳前総統は、機密資料を使い、政敵を脅迫していたことが明らかになっている。
聯合報によると、陳前総統は03年8月、心臓カテーテル手術を受けるために入院していた李登輝元総統を訪ね、機密資料を示し、李元総統在任中の海外不正送金疑惑について問いただしたという。当時、李元総統は「見舞いを装って脅迫に来たのか」と激怒したとされる。
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