第４世代（４Ｇ）高速無線通信規格WiMAX（ワイマックス）サービス事業者、全球一動（グローバル・モバイル）はこのほど、今年末までに北部における通信信号の人口カバー率を70％に、14年には90％にまで引き上げる計画を明らかにした。台湾WiMAX市場では最近、同サービスを台中市で展開する威達雲端電訊（ビー・タイム）が大同電信（大同インフォコム）を買収するなど再編が進んでおり、全球一動もその動向が注目されていたが、今回事業継続に積極姿勢を示した形だ。22日付電子時報が報じた。
同社のカバー率70％達成は、国家通信伝播委員会（ＮＣＣ）が求める基準を満たすことを目指すもので、これにより今後予定されるＬＴＥ（Long Term Evolution）サービスの事業免許を取得や、同サービスにおける中国の事業者との提携も視野に入れているとみられる。
同社はまた、今年初頭に15億台湾元（約40億円）の現金増資を完了、さらに近く銀行団から６億4,000万元の協調融資（シンジケートローン）を受けることを明らかにした。同資金を活用してシステムと通信サービスの品質向上を目指す。
