ニュース 電子 作成日:2012年5月22日_記事番号:T00037241
会社更生手続中のDRAM大手、エルピーダメモリが保有する瑞晶電子(レックスチップ・エレクトロニクス)の株式70%について、力晶科技(パワーチップ・テクノロジー)が優先購入権を行使するとの見方が浮上している。業界では、パワーチップがレックスチップ株を業界最大手の韓国SKハイニックスに譲渡するのではないかとの観測も出始めている。22日付電子時報が伝えた。
レックスチップは、パワーチップとエルピーダによる合弁企業としてスタートしており、一方が合弁を放棄した場合には、もう一方が株式の優先購入権を保有することになっている。このため、エルピーダはパワーチップの意向を無視して、レックスチップ株を他社に売却することができない。
DRAM業界では、エルピーダの支援企業に米マイクロン・テクノロジーが決まったことで、レックスチップ、パワーチップを含む台湾、米国、日本の「5社陣営」が形成される可能性が強まっていた。
しかし、パワーチップがレックスチップ株の優先購入権をどんな形で行使するかで、業界再編の行方が大きく左右されることになりそうだ。仮にパワーチップがレックスチップ株をSKハイニックスに譲渡すれば「5社陣営」構想は崩壊し、マイクロン主導の業界再編は不完全なものに終わる。
このほか、パワーチップがレックスチップ株と抱き合わせで、12インチウエハー工場(P3工場)をマイクロンに売却するのではないかとする見方も存在する。
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