ニュース 社会 作成日:2012年5月24日_記事番号:T00037270
教育部国語推行委員会が編集し、インターネット上でも利用可能な中国語辞典「重編国語辞典修訂本」にこのほど、「新好女人(新・素敵な女性)」という項目があることが分かり、その定義が強い反発を呼んでいる。
この辞典で「新好女人」を検索すると、「家庭を生活の中心に置き、夫を慕い、子供の面倒を見、良き結婚生活の維持に尽力する女性」という、いわゆる「良妻賢母」タイプの古めかしい定義が示される。
これに対し、台湾性別平等教育協会は「素敵な女性の本分が妻であり母であることであるなら、未婚や子供のいない女性は『新悪い女性』なのか」と批判。国語教師からも「いつの時代の辞典だ」「『素敵な女性』の条件は時代によって変わるため、わざわざ定義する必要はない」との声が挙がっている。
「新好女人」の項目が存在するなら、当然「新好男人」も存在する。その定義は「ユーモアがあって人を楽しませ、信頼でき、生活態度がまじめで道徳的、理性的。実行力と節操を兼ね備え、生命を尊び、女性にやさしい」と、「素敵な男性」というよりは「完璧な人間」というべきものとなっている。
案の定、この定義に対しても「この特質はすべての人間が備えるべきもので、時代や性別には何の関係もない」と異議が呈された。
これに対し教育部は、「重編国語辞典修訂本」は1987〜94年にかけて編集されたものが基となっており、「新好女人」の項目は90年代社会に現れた語句として00年に新たに加えられたと釈明。「現在の社会状況にはそぐわない」と認め、直ちに「90年代末期の女性に対する呼び方」という説明が加えられた。
ただ、00年にもなってこういった定義が何の留保もなく新たに加えられ、さらに10年以上も見直されることなく放置されるというのは、編集委員に問題があると言われても仕方がない。おそらく、学界の重鎮が委員を占めていると想像されるが、そろそろ世代交代を進めるべきだろう。
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