ニュース 社会 作成日:2012年5月25日_記事番号:T00037298
雨の日にレインコートを着て、7年間で3件の銀行強盗を繰り返したとみられる「雨衣大盗(レインコート強盗)」が、ついにお縄となった。逮捕されたのは無職、王淵容疑者(48)で、何と警察官を両親に持つ人物だった。
王容疑者(中)は、知人に「おれが捕まるわけがない」とうそぶいていた(25日=中央社)
王容疑者逮捕のきっかけは、台北市のショッピングモール、微風広場(ブリーズセンター)で先月起きた銃撃事件だ。警察が取り調べを行った被疑者の一人が偶然にも王容疑者と面識があり、「一緒に食事をした際に、ボートは数百万台湾元もするから買えないとこぼすと、『金なら銀行にある。銀行から奪えばいい』と返事された」と語ったのだ。警察がレインコート強盗事件と関係があると踏み、王容疑者が所属するボート協会関係者に監視カメラに映った「雨衣大盗」の写真を見せると、「王淵じゃないか?」と回答、被疑者に浮上した。
警察が来たと協会関係者から聞いてあせったのか、王容疑者は24日、桃園国際空港から北京に出境を試みた。しかし警察は既に22日、内政部入出国及移民署移民局に出境制限を求めており、王容疑者は空港で逮捕された。
その後、台湾中小企業銀行(台湾企銀)南京東路支店での今年3月の強盗事件の現場で見つかった、犯人のものとみられるタバコの吸い殻から採取したDNAと王容疑者のものが一致。王容疑者は2005年の同行での強盗事件の犯行も認めた。
報道によると、王容疑者の父親は台中市警二分局長、母親も女警隊長を務めたエリート警察官だった。両親は既に他界しており、王容疑者は残された遺産で台北市の1坪100万元以上という高級マンションで優雅に暮らしていた。
台北市では過去10年に7件の「レインコート強盗」による金融機関への強盗事件が起きている。警察は、王容疑者は犯行を認めた2件のほか、銃で撃たれ死者も出た07年の事件にもかかわったとみている。しかし残り4件はよく似た背格好の別人の犯行と考えており、「レインコート強盗」は2人いた可能性が高い。これから本格的に梅雨シーズンを迎える中、早急な解決を願いたい。
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