米経済誌フォーブスが発表した「台湾の長者番付」によると、食品大手、旺旺集団の蔡衍明総裁が資産総額80億米ドルで初めて首位（昨年３位）となった。一方、昨年首位だった宏達国際電子（ＨＴＣ）の王雪紅董事長（台湾プラスチックグループの創業者、故王永慶氏の娘）と陳文琦氏の夫妻は、資産総額30億5,000万米ドルで８位に大きく順位を落とした。25日付蘋果日報などが報じた。
旺旺集団は2008年に中国時報、中国電視公司（ＣＴＶ）、中天電視（ＣＴＩ）などメディアを傘下に収め、中国に肩入れした報道を展開しているとの批判も出ているが、蔡総裁はフォーブスのインタビューに対し「中国と台湾の平和的関係がなぜ悪い」と反論した。
資産総額66億米ドルで２位だったのは、中国最大の即席めんブランド「康師傅」などを展開する台湾系企業グループ、頂新国際集団の魏応州総裁を含む魏家４兄弟（昨年４位）。３位は富邦集団の蔡万才総裁（資産62億米ドル、昨年２位）、４位は鴻海科技集団（フォックスコン）の郭台銘董事長（同48億米ドル、昨年５位）だった。
