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大衆銀売却、元大・富邦が買収断念


ニュース 金融 作成日:2012年5月25日_記事番号:T00037305

大衆銀売却、元大・富邦が買収断念

 元大金融控股と富邦金融控股は24日までに、両社いずれかへの売却が有力視されていた大衆商業銀行の買収を断念した。

 25日付工商時報によると、両社は22日までに大衆銀に対する資産査定を終え、25日までに買収価格の提示を行う予定だった。しかし、24日になり両社とも価格提示を見送り、大衆銀の筆頭株主である米投資ファンドのカーライル・グループに買収断念を通知した。

 元大金控の広報担当者は「大衆銀買収に向けた一切の検討や手続きを停止した。内部検討の結果、現時点で買収を進めるのは不適当だと判断した」と述べた。

 カーライルは株式交換方式による売却を提示していたとされるが、欧州財政危機の影響で株価が下落する中、元大金控、富邦金控は現時点で買収を進めるのは得策ではないと判断したとみられる。

 台湾銀行業界では、大衆銀以外にも投資ファンド傘下の安泰商業銀行、万泰商業銀行が経営譲渡を目指しているとされるが、大衆銀の交渉頓挫は他行にも影響を与えそうだ。