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特許庁が日亜化学の特許無効判決、エバーライトの申し立てで


ニュース 電子 作成日:2012年5月25日_記事番号:T00037318

特許庁が日亜化学の特許無効判決、エバーライトの申し立てで

 LEDパッケージング(封止)大手、億光電子(エバーライト・エレクトロニクス)は24日、同社が日亜化学工業が保有する特許「JP3503139」に対し、日本の特許庁に行った無効審判請求でエバーライトの主張が認められ、同特許の主要請求項目の一つを無効とする判断が下されたと発表した。エバーライトの劉邦言総経理は「結果に納得、安心している。当社は現在、照明分野では欧米、中華圏を中心に展開しているが、来年は日本市場へ進出する可能性がある」と語った。25日付工商時報が報じた。

 エバーライトによると、今回無効判決が下された特許は白色LEDに使用されるYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体に関するもので、非常に商業価値が高いという。

 エバーライトと日亜化学の特許訴訟は6年にわたって続いているが、昨年台湾で行政および民事訴訟でエバーライトの勝訴が確定しており、今回、日本でもエバーライトの主張が認められた形だ。

 葉寅夫エバーライト董事長は、「今回の結果で6年間の訴訟に勝利したとは言えないが、その足がかりをつかんだと言える」と語り、「台湾のLED産業に『日亜と対等に戦える』自信を与え、世界市場へ進出するカンフル剤となる」と強調した。

 一方、日亜化学知財部はワイズニュースの取材に対し、「今後、知的財産高等裁判所で行われる再審では、当社の主張が認められると考えている」とコメントした。