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民進党主席に蘇貞昌氏、05年以来2回目


ニュース 政治 作成日:2012年5月28日_記事番号:T00037327

民進党主席に蘇貞昌氏、05年以来2回目

 野党民進党は25日、党員による第14代主席選挙を行い、蘇貞昌元行政院長(64)が50.47%の得票率で当選した。同氏の主席就任は2005年以来2回目で、30日に正式に就任する。


民進党にとって現実的な対中政策は依然課題のままだが、この問題で党内をまとめられるのか、蘇氏の手腕が問われる(27日=中央社)

 民進党では、蔡英文前主席が総統選での敗北を受け引責辞任し、今年3月から陳菊・高雄市長が主席代行を務めていた。

 主席選には蘇氏をはじめ5人が立候補。開票結果(かっこ内は得票率)は、▽蘇貞昌氏、5万5,894票(50.47%)▽蘇煥智氏(元台南県長)、2万3,281票(21.02%) ▽呉栄義氏(新台湾国策智庫董事長)、1万6,315票(14.73%) ▽蔡同栄氏(前立法委員)、1万2,497票(11.28%)▽許信良氏(元党主席)、2,763票(2.49%)──だった。

 蘇氏は2008年の総統選に副総統候補で出馬して落選。10年に台北市長選でも落選し、いったんは党要職を去った。民進党支持者からは選挙で敗北するたびに指導部の若返りを求める声が出るが、若手リーダーの蔡英文前主席の辞任をきっかけとした今回の主席選では、逆に結党以来の古参である蘇氏が主席ポストの返り咲いた。蘇氏は今後、総統選後の党勢立て直しを図ることになる。

 主席選の選挙戦は、蘇氏の優位が動かなかったことから盛り上がりに欠けたが、再選を果たした馬英九総統の中国接近路線への対処が争点となった。

 蘇氏は当選後「中国は絶えず変化しており、民進党はさらに柔軟にならなければならない」と述べ、党内に「中国事務委員会」を創設するとともに、条件が整えば中国を訪問することにも前向きな意向を示した。