ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

韓国・インド製の炭素鋼板、ダンピング認定却下


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2012年5月28日_記事番号:T00037340

韓国・インド製の炭素鋼板、ダンピング認定却下

 経済部貿易調査委員会は25日、韓国製、インド製の炭素鋼板が台湾でダンピング(不当廉売)を行っているとする中国鋼鉄(CSC)の申し立てを認めない決定を下した。判断内容は近く財政部関税税率委員会に送付され、正式な判断が示される。26日付工商時報が伝えた。

 同委は価格面や輸入量などからみて、CSCは市場では優位にあり、台湾の産業への影響は認められないと判断した。特に輸入量では、韓国製、インド製の炭素鋼板の台湾でのシェアは過去5年で5%まで増えたが、CSCは85%のシェアを握っており、輸入量の伸びは限定的だと指摘した。価格面についても、他国の炭素鋼板は、韓国やインド製より割安なものもあるとした。

 その上で、同委はCSCの減益について、「原材料コストが上昇したことが原因であり、輸入品のせいで利益率が低下したわけではない」と判断した。

 今回の判断について、CSCは「非常に遺憾だ」とし、情報を集めた上で、経済部や財政部への行政救済を申し立てる方針を明らかにした。