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南亜科技への銀行団融資、低金利で赤信号


ニュース 金融 作成日:2007年11月14日_記事番号:T00003735

南亜科技への銀行団融資、低金利で赤信号

 
 DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)大手の南亜科技に対する総額220億台湾元(約750億円)の銀行団融資で、幹事行の富邦銀行が低金利を提示しすぎたため、他行の参加が得られず、融資が実行できるか微妙な状況となっていることが13日までに分かった。同社が属する台塑集団(台湾プラスチックグループ)の幹部は現在大手銀行を回り、融資への参加を要請している状況だが、一部銀行は依然難色を示している。14日付工商時報が伝えた。

 富邦銀行は先月、コマーシャルペーパー(CP)プラス0.35%という低金利で、融資契約を獲得した。現在の金利水準では年2.55%前後となる。大手政府系銀行は「入札時に儲からないと判断して応札しなかったのに、今になって融資に参加するのでは道理に合わない」などとして、融資参加を見合わせる姿勢を示しているという。

 金融業界では今年上半期に、中国鋼鉄傘下の中龍鋼鉄に対する総額570億元の銀行団融資が同様の理由で頓挫したばかり。このケースでは、当初融資契約を結んだ兆豊銀ではなく、台湾銀を中心とするシンジケートを組み直し、金利を見直した上で、融資が実施された。