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白昼の路地で性行為?「芸術」主張も警察が捜査


ニュース 社会 作成日:2012年5月31日_記事番号:T00037404

白昼の路地で性行為?「芸術」主張も警察が捜査

 このほどインターネット上の動画投稿サイトに、人通りの多い白昼に桃園市内で、路上にベッドマットを敷いて男女が性行為を繰り広げる映像がアップロードされ、話題となっている。これを投稿したのは台北市在住の楊士毅さん(27)で、米国の大学で芸術を専攻した彼はこの動画を「芸術作品」と主張しているが、公序良俗に反する疑いがあるとして警察が捜査に乗り出している。

 楊さんが公開した動画は6分弱の作品「Street Love」。台湾のどこにでもあるような路地の真ん中に置かれたベッドマットに女性が布団を掛けて寝ており、そこに楊さん本人が登場する。おもむろに服や下着を脱ぎ捨てて全裸になり、布団に潜り込んで女性と性行為「らしき」ことをするという内容だ。なお局部はモザイク処理で見えないようになっているが、本人によると撮影時は黒いテープで「前バリ」をしており、実際の性行為は行っていないという。

 楊さんは10歳から米国に住み、大学卒業後、台湾に戻ってからは家庭教師をしながら映像作品をネットで公開し、広告収入を得るという生活を送っている。その作品は「浴槽につかりながらフライドポテトを食べる」「ピエロの化粧をして重量挙げをする」といった奇抜なシチュエーションが特徴だ。

 今回に作品について彼は、「前衛的な芸術に対して台湾の人々がどのような反応をするのか知りたかった」と話している。

 なお警察は、楊さんが主張するように撮影時にちゃんと「前バリ」としていたかを問題視し、モザイク処理を施す前の「原盤」提出を求めており、公共の場で局部を露出していたことが分かれば最高で1年以下の懲役が課せられる可能性があるという。

 「この作品を通じて、人類のすべての原動力の源である『性』を表現したかった」と熱く芸術を語る楊さんだが、警察の判断基準は「モノが出ていたかどうか」と何とも即物的なのが対照的だ。