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飲酒運転による致死罪、「量刑軽すぎ」と批判


ニュース 社会 作成日:2012年5月31日_記事番号:T00037407

飲酒運転による致死罪、「量刑軽すぎ」と批判

 飲酒運転で2人が死亡する事故を起こした22歳の男に対する裁判で、検察官が法律で定める最高刑の7年を求刑したところ、遺族から「求刑が軽すぎる」との声が上がり、飲酒運転事故の刑罰強化論議に発展する可能性が出てきた。

 31日付蘋果日報によると、問題の事故は先月25日未明に高雄市内で起きた。被告の男は、ディスコで徹夜で飲酒した後、午前6時半すぎに高級外車で市内の道路を暴走。交差点でごみ収集車に衝突した。この事故で、被告の車に同乗していた友人1人と通行人の女性1人が死亡した。なお、死亡した通行人の夫も事件のショックで数日後に亡くなっている。

 検察官は「被告はぜいたくな生活を送っているのに、死者の遺族に対する賠償に応じず反省も見られない」とし、最高刑を求刑した。ただ、これまでの判例からみて、飲酒運転による致死罪では、懲役1年から1年6月の判決が下される例が大半だ。遺族は「法律に問題がある」と憤った。

 弁護士は「被告は初犯で、懲役7年の判決を受けることはあり得ない。1~2年で出所することになる」との見方を示した。

 同紙が395人を対象に行った意識調査によると、今回のケースについて、「量刑が軽すぎる」との回答が71%を占めた。