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盛餘とヨウ華、米国向け鋼板価格20ドル値上げへ


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2007年11月14日_記事番号:T00003741

盛餘とヨウ華、米国向け鋼板価格20ドル値上げへ

 
 めっき鋼板大手、盛餘(SYSCO)と燁輝企業が、来年1月分の米国市場向け鋼板価格を1トン当たり20米ドル前後値上げする。値上げ後の米国市場での1トン当たり価格はめっき鋼板で800米ドル、焼付鋼板で900米ドル以上となる。燁輝は値上げの主な理由として、来年1月から米国東、西海岸への鉄鋼製品の航空輸送コストが1トン当たり10~20米ドル上昇すること、および中国宝鋼と中国鋼鉄が来年第1四半期に熱延鋼材を値上げすることを挙げている。

 来年は砂鉄などの鉄鋼原料価格が大幅に上昇するとみられる中、米国のヌコール・スチールやAKスチールなどの大手メーカーは来年1月分の熱延鋼材価格を1トン当たり平均33米ドルの値上げを決定した。しかし鉄鋼貿易業関係者によると、一時低迷していた米国鉄鋼市場は最近は回復傾向を示し、鋼材の需要も好転しているという。

 業界では、米国鉄鋼市場はサブプライムローン問題や自動車産業の低迷を受け需要減少がみられるものの、第4四半期に入って鋼材の在庫がほぼ消化され、中国の低価格鋼材の米国向け輸出抑制により、市場は活性化すると予測している。14日付工商時報が報じた。