食品最大手、統一企業（ユニ・プレジデント）のパン事業部は30日、新おかずパンシリーズ「葱明 ALL PASS」を発表した。「ストレス抑制」「記憶力向上」「免疫力強化」に配慮した商品で、「聡明（賢い）」と中国語で同じ発音の「葱明」に「ALL PASS（みんな合格）」を加えたネーミングとし、今後本格化する受験シーズン商機を狙う。31日付工商時報が伝えた。
統一企業は、年間約35億台湾元（約92億円）の袋入りパン市場でシェア７割を占め、同業他社を大きくリードしている。しかし、台湾人の習慣としてパンはパン屋でできたてを買うものという考えが根強く、袋入りパンを購入するのは消費者全体のわずか２割。日本人の６割と比べるとかなり低いが、近年は増加傾向にあるという。
また統一企業によると、台湾では南北でパンの好みが分かれ、北部は甘めの菓子パン、南部はおかずパンが好まれる。また、袋入りパンはコンビニエンスストアなどの販売が大部分を占め、購入者の男女比は、以前は男性７、女性３の割合だったが、現在は６対４に変わってきており、女性の購入も増えてきている。
