過去に恐喝などの事件を起こし、「黒道歌手（やくざ歌手）」の異名を取る郭桂彬氏（46）が３日未明、台北市内のサウナで台湾在住の日本人男性Ｈさん（42）を暴行し、肋骨（ろっこつ）を折るけがを負わせ、被害者から告訴されたことが分かった。４日付蘋果日報が伝えた。
同紙取材によると、被害者のＨさんは午前４時ごろにサウナを訪れ、酔って更衣室で大声を立てたため、郭氏に目を付けられた。郭氏は浴場の中までＨさんを追いかけ、日本語で挑発。Ｈさんに同行していた男性がその場を収めようとしたが郭氏は納得せず、「待ってるぞ」と言い残して浴場を出た。
その後、Ｈさんが浴場を出て更衣室で着替え中、郭氏は取り巻き６〜７人を引き連れてＨさんに殴る蹴るの暴行を加えた。
郭氏は台湾語のヒット曲『海波浪』などで知られる歌手だが、2007年にタレントの澎恰恰さんに対する恐喝事件で実刑判決を受け、昨年９月に出所。その後も飲酒運転で摘発されている。
郭氏は取材に対し「やってない」と台湾語でまくしたて、犯行を否認した。
