ニュース 石油・化学 作成日:2012年6月4日_記事番号:T00037475
高雄市環境保護局は1日、台湾中油(CPC)高雄製油所が大雨に乗じて工場廃水を川に流していた疑いが強まったとして、10日以内に製油所内のプラントの操業を全面停止するよう命じた。これにより、日産50万トンの第5ナフサ分解プラント(高雄市楠梓区・通称五軽)などプラント28基がストップする。第3ナフサ分解プラント(高雄市林園区、三軽)の閉鎖とも重なり、周辺の川下メーカーへの影響は避けられない見通しだ。2日付経済日報が伝えた。
同局によると、高雄製油所は5月9日と20日に大雨が降った際、廃水を後勁渓に流した行為が水汚染防治法(水質汚染防止法)違反に当たるとして、操業停止の処分を受けた。
高雄製油所側は「連続する大雨で貯水槽がいっぱいになり、環境局に届け出た上で排水を行った。水質は排出基準を満たしており、雨に乗じて(無断で)廃水を流したわけではない」と説明した。
高雄製油所は年産2,500億台湾元(約6,500億円)で、操業停止による損失は毎日7億元が見込まれる。台湾中油幹部は「三軽の閉鎖も重なり、台湾での石化原料の著しい不足につながり経済への影響も大きい」と指摘した。
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