ニュース 電子 作成日:2012年6月6日_記事番号:T00037539
インテルは5日、同社が推進するウルトラブック(超薄型軽量ノートパソコン)向けの、13インチ以上のタッチパネル確保のため、宸鴻集団(TPKホールディング)など台湾大手4社と提携契約を締結した。ウルトラブックはマイクロソフト(MS)の次世代OS(基本ソフト)、「Windows 8」発売を受けて年内30機種にタッチパネルが搭載され、インテルはタッチパネル需要を3~5倍に引き上げると見込んでいる。6日付工商時報などが報じた。
台湾4社との契約締結を発表したインテルのトム・キルロイ上席副社長。市場予測によると、タッチパネル需要はWindows 8発売で火が付き、13年に爆発的成長を遂げる見通しだ(5日=中央社)
インテルのトム・キルロイ上席副社長は、標準的なウルトラブックでも、タブレット型PCとしても使えるウルトラブックでも、タッチパネルが重要な機能になると指摘した。このため、TPK、達鴻先進科技(CANDO)、勝華科技(ウィンテック)、和鑫光電(ハンスタッチ・ソリューション)の生産能力を確保するために契約を結んだと説明した。
5日開幕した世界2位、アジア最大のIT(情報技術)専門見本市、第32回台北国際電脳展(台北国際コンピューター見本市、コンピューテックス)で、インテルは新CPU(中央演算処理装置)「第3世代Core iシリーズ」(コードネームIvy Bridge)搭載の第2世代ウルトラブックが今後30日以内に35機種、1年以内に110機種以上が発売されると予測を示した。同CPUとWindows 8搭載のタブレットPCも20機種以上の発売を見込む。
インテルとマイクロソフトはWindows 8搭載製品の力で、アップルへの反撃を企図する。既に宏碁(エイサー)、華碩電脳(ASUS)も、Windows 8搭載のタッチパネル機能付き新製品を多数発表している。
高価格化、消費意欲削ぐ懸念
インテルとタッチパネル4社の契約内容は、守秘義務により明らかにされていない。電子時報によると、インテルが将来にわたり毎月必要な出荷量を定め、既定に達しない場合は補償が支払われるようだ。
あるタッチパネルメーカーは、13インチ以上のタッチパネル生産能力には限りがあるが、インテルは契約締結によって供給不足の事態を回避できると指摘した。
ただ業界関係者の中には、Windows 8搭載のタッチパネル機能付きウルトラブックは価格が約800米ドルに達し、消費者の購買意欲に影響するとの見方もある。タッチパネルメーカーには、生産能力を増強し、在庫水準を引き上げた後に受注が想定以下ならば、在庫過剰、遊休ライン発生に直面するリスクがある。
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