ニュース 社会 作成日:2012年6月7日_記事番号:T00037541
6日に卒業を迎えた台中市の高校3年生が、卒業式後に飲酒した状態で自動車を運転し、同校の男性教師(57)をはねるという事故を起こした。頭を強く打った教師はすぐに病院へ運ばれたが、生命が危ぶまれる状況となっている。
事故を起こした男子学生(18)は同日午前、友人らと薬膳酒「保力達B」(アルコール度数8%)1瓶を飲んで卒業を祝い、友人の車を借りて卒業式に向かった。
卒業式が終わり、取ったばかりの運転免許を自慢したくなったのか、「オレの運転でドライブしないか」と同級生を誘い帰途に。駐車場から50メートルほど進んだT字路を左折する際、スピードを出し過ぎてコントロール感を失い、近くに止まっていた車に衝突。さらに交差点で交通整理に当たっていた男性教師をはね、そばに駐車していた車に再度ぶつかってようやく止まった。
教師は頭から血を流してその場に倒れ、すぐに救急車で近くの病院に運ばれた。医師によると、頭蓋(ずがい)骨の骨折で脳出血を起こしているほか、肋骨(ろっこつ)を折って胸腔内に血液がたまっており、現在も危険な状況にあるという。
最近台湾では飲酒運転が大きな社会問題となっており、法務部と交通部は6日、部会(省庁)横断会議を開き、飲酒運転となる呼気中のアルコール濃度について、現行の0.25ミリグラム/リットル(mg/L)から0.15mg/Lに厳格化すること、および現在は放火や性的暴行、窃盗などを対象とする「予防勾留」を、飲酒運転で死傷事故を起こした者で再度飲酒運転が発覚した者に対しても適用することを検討すると表明した。
また馬英九総統も同日、「検問の強化と厳罰化」の両輪で飲酒運転問題の解決を図るよう関連部署に指示し、内政部警政署は即日から5直轄市および桃園県を中心に、2週間の予定で毎日、飲酒運転の検問を実施すると表明した。
台湾の法律では18歳から飲酒が認められている。教師をはねた学生は、高校卒業という門出を迎えるなり、贖罪(しょくざい)の暗いトンネルに入ることとなってしまった。
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