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新北で震度4・新竹で震度3、原発・竹科企業に影響なし


ニュース 社会 作成日:2012年6月11日_記事番号:T00037598

新北で震度4・新竹で震度3、原発・竹科企業に影響なし

 10日午前5時ごろ、台湾東部、宜蘭県沖70キロメートルの海域を震源とするマグニチュード6.5の大きな地震が発生した。台湾で観測された地震としては過去2年半で最大規模だった。宜蘭県、花蓮県の一部で震度5を観測したほか、新北市、台中市の一部で震度4、台北市、桃園県、新竹県などで震度3など広い範囲で強い揺れが観測された。目立った被害は報告されていない。11日付聯合報などが報じた。


宜蘭市では電柱が傾き、電線がたわんだ(10日=中央社)

 経済部の同日発表によると、台湾電力(台電)の送電は平常通りで、新北市の第1、第2原子力発電所(新北市貢寮区)も地震の影響は生じなかった。

 台湾鉄路(台鉄)は、20便の運転が遅延し、2,000人以上に影響が出たが、午前8時以降徐々に通常通りの運行を再開した。自然災害のため45分以上の遅延でも乗客は損害賠償を請求できない。

 新竹科学工業園区(竹科)管理局は、震度2~3だったが進出企業に影響はなく、水道、電力の供給も正常だと表明した。ファウンドリー大手、台湾積体電路製造(TSMC)と聯華電子(UMC)はともに影響なしと表明した。DRAM大手、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)は、ウエハー数百枚が設備の稼働停止で廃棄処分となったが、すぐに通常運転を回復したと説明した。液晶パネル大手、奇美電子(チーメイ・イノルックス)は機械2台が保護装置が作動して停止したが破損は生じず、影響は軽微だと表明した。