ニュース 電子 作成日:2012年6月12日_記事番号:T00037646
タッチパネルの世界出荷は下半期12%成長し、通年では13億8,000万枚に上るとシンクタンクの拓ボク産業研究所(ボクはつちへんに僕のつくり、TRI)が予測を上方修正した。スマートフォンとタブレット型パソコン人気に加え、今週の発売が観測されるマイクロソフト(MS)の新OS(基本ソフト)「ウィンドウズ8(Windows 8)」搭載ノートPC、インテルが推進する第2世代ウルトラブック(超薄型軽量ノートPC)で需要が急増するとみている。宸鴻集団(TPKホールディング)など台湾メーカーに恩恵が見込まれる。12日付蘋果日報などが報じた。
サイズ拡大、32インチも
TRIの柏徳葳経理は、アップル、サムスン電子、宏達国際電子(HTC)の大手に加え、低価格スマートフォン市場の大幅成長と静電容量方式タッチパネルモジュールのコスト下落で、その他メーカーのタッチパネル採用意欲が向上し、タッチパネル需要が急速に増えると指摘した。
ウィンドウズ8発売に向け、ノートPCメーカーがタッチパネル搭載の準備を進めていることも一因だ。第2世代ウルトラブックでは、タッチパネルのサイズが現行の5~10インチから15~17インチ以上に広がる見通しで、32インチもあり得る。
現在は5~10インチ需要が大幅に成長しているほか、8インチ前後の低価格タブレットPCもタッチパネル需要を押し上げている。
タッチパネル需要拡大で、TPKのほか、▽勝華科技(ウィンテック)▽奇美電子(チーメイ・イノルックス)▽介面光電(Jタッチ)▽洋華光電(ヤング・ファスト・オプトエレクトロニクス)──などが恩恵を受けそうだ。
スマホ以外は消費減退
TRIは、欧州、米国、中国の世界3大消費市場低迷で、上半期はスマートフォンを除く電子製品の需要が大幅に弱まったと指摘。下半期に発展が見込めるのはタッチパネルのほか、ノートPC受託生産、ファウンドリー産業で、太陽電池は谷底を脱する可能性もあるが、中大型液晶パネル、DRAM、発光ダイオード(LED)は低迷が続くと予測した。
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