ニュース 社会 作成日:2012年6月13日_記事番号:T00037648
11日夜から降り続いた大雨は、桃園県中レキ市(レキは土へんに歴)で12時間に計506ミリメートルと観測史上最大の降雨量を記録。400棟以上の建物が浸水し、死者、行方不明者各1人、63人の重軽傷者を出す大規模な被害をもたらした。そんな中、飼い犬の機転で土砂崩れによる一家生き埋めという悲劇を免れた幸運なエピソードもあった。
桃園県亀山郷の山のふもとで、2階建て住宅に母親、娘、息子と4人暮らしの韋志賢さん一家は、雑種犬ピーピー(10歳)を飼っていた。韋さんによるとこの老犬、日ごろはとてもおとなしく、ご主人さまが就寝中は何か物音を耳にしても軽く数回吠える程度だという。
12日午前1時ごろ、大雨が降り続く中、いつも通り2階の寝室で韋さんと子ども2人、その隣の部屋で韋さんの母親が寝ていたところ、ピーピーが突然狂ったように吠え始めた。あまりにうるさかったため目を覚ました韋さんは、何やら嫌な予感がしてベランダに出てみると、家の裏側から「ボン」という大きな音が聞こえてきた。
大あわてで韋さんは子どもと母親をたたき起こし、1階に降りて家の外へ出た。その瞬間、大量の土砂が窓を破って屋内になだれ込み、あっという間に1階のリビング、台所、そして2階の寝室2部屋を埋め尽くした。わずか数秒で、土砂の高さは1メートル50センチにも達したという。
韋さんは「ピーピーが起こしてくれなければ、一家全員逃げ遅れるところだった」と恐怖の脱出体験を振り返った。お手柄の忠犬ピーピーは、これからは今まで以上に大切にされることだろう。
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