ニュース その他分野 作成日:2012年6月13日_記事番号:T00037670
12日に各地を襲った豪雨で、桃園県は全土最大の500ミリ以上の雨量に見舞われ、大園・亀山の両工業園区が浸水被害を受けた。大園工業区では、製紙大手、正隆など6社で損害額2,700万台湾元(約7,200万円)を見込んでいる。亀山工業園区は208社中130社が浸水し、プリント基板(PCB)最大手、欣興電子(ユニマイクロン・テクノロジー)などは復旧までに最長1週間かかる恐れがあるという。13日付工商時報などが報じた。
桃園県は6月としては観測史上最大の大雨に見舞われ、400カ所以上で浸水を記録した(12日=中央社)
経済部工業局が12日夕方までに受けた被害報告は20社で損害額は集計中だ。ある損害保険会社は、企業からの報告はまだないが、桃園県以北で被害規模は1億元以上と見積もっている。
大園工業園区では、田心仔渓の堤防が決壊して水が流れ込み、2期部分の6社に被害が出た。製品や半製品が浸水した正隆は、被害額2,000万元を見込んでいる。次いで被害が大きかったのは川武金属の200万元だ。
亀山工業園区では、炭酸飲料「維大力」製造の南亜食品工業、および上展金属工業が各1,000万元以上の損害を見込んでいる。南僑化学工業や大宇紡織(ユニバーサル・テキスタイル)も深刻な被害を受けたが、損失額はまだはっきりしない。大宇紡織と三洋紡織繊維(TRIオーシャン・テキスタイル)は1~4日間の操業停止を強いられそうだ。
ユニマイクロンは亀山・興邦工場区の地下室が浸水して設備が故障し、14日までに修理できる見通しだ。一方、新竹県の新豊工場区も浸水で故障したが、12日夜のうちに修理が完了した。
電源アダプタ最大手の台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)は、亀山・桃園一工場でふくらはぎの高さまで浸水し、操業できるかは水がどの程度引くか次第としている。
一方、亀山工業園区内のコカ・コーラは、12日夜の停電で1階に置いていた商品に被害が出た。スマートフォン最大手、宏達国際電子(HTC)は地下室が浸水したが、大きな損害はなかった。
半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)、矽格(シガード・マイクロエレクトロニクス)は新竹県の湖口工場で一部設備が壊れ、操業停止を迫られた。24時間以内に生産能力の3割を回復させ、1週間で全面復旧を目指す。
南部は通常操業
一方、南部20カ所の工業園区を管轄する経済部工業局南区工業区管理処の郭阿梅執行長は、雨脚は強いが工業園区に大きな影響はないと表明した。2009~11年度に20の工業園区で44億元を投じて老朽化した施設を更新した結果だと説明した。
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