ニュース 社会 作成日:2012年6月14日_記事番号:T00037673
全盲のソーシャルワーカー、藍介洲さん(40歳)が先ごろ、盲導犬のウィッシュを連れて新北市でバスに乗っていたところ、後から乗車して来た女性客に「臭い」と不満をぶつけられ、口論となった。これを見かねた同乗の高校生が、車内の乗客7人に「臭いか、臭くないか」の多数決を呼びかけた結果、全員が「臭くない」に一票を投じ、結局、不満を訴えた女性客が下車するはめになる一幕があった。
12日午前11時ごろ、藍さんを含む乗客を乗せて走っていたバスに、50代とみられる女性客が乗車してきた。その後間もなく、彼女は運転席のそばへ進み出て「犬の匂いがひどいから前の窓を開けて」と要求した。しかし、この日は大雨だったため運転手は「雨が入ってきて運転できなくなる」と拒否。するとこの女性は「ペットのにおいが臭すぎる」などと大声で騒ぎ始めた。さらに携帯電話でバス会社に電話し、「車内に犬を乗せている人物がいる。早く対応して」などと訴えた。
これを聞いた藍さんは「この犬はペットでなく、乗車が認められている盲導犬です。障害者いじめはやめてくれませんか」と抗議したが、それでも女性は耳を貸そうとせず、騒ぎをやめなかった。
仕方なく藍さんは運転手に「警察に通報してくれませんか」と求めたところ、運転手はバスを止め、「警察が到着したら後は当人同士で問題を解決してくれ」と告げた。
その時、バスの後部座席で事の成り行きを見守っていた高校生が突然、前に歩み出て女性に静かにするよう求め、他の乗客に対し「多数決を採って、臭くなければ、この人に次のバスに乗り換えてもらおう」と提案した。
実際に決を採ったところ全員が「臭くない」に手を挙げたため、女性は自らがバスを降りるしかなくなり、鼻をつまみながら去っていったという。
自己中心的な人物はどこにでもいるものだが、それを見て見ぬふりをする人が多い昨今、勇気と機転を持った高校生に拍手を。
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