ニュース 社会 作成日:2012年6月18日_記事番号:T00037726
これまで中台間の結婚といえば「中国人女性が裕福な台湾人男性をパートナーに求める」といったケースが多くを占めたが、中国における昨今の急激な経済成長に伴い、こうした状況にも変化が起きているようだ。
結婚仲介業者、美満服務中心の徐乃義主任によると、かつて台湾が経済的優位を誇っていた時代、同社には結婚相手を探す中国人の資料が毎月数百件送られてきていたそうだ。
また徐主任が24人の台湾人男性を連れて北京を訪れ、お見合いパーティーを開催したところ、600人もの中国人女性が参加したこともあったという。
しかしこのところ中国から送られてくる資料の数が急減している。その原因を分析したところ、かつては台湾人を結婚相手に求める中国人は地方出身者が多くを占めていたが、現在では上海など大都市に住む高収入のホワイトワーカーが増えていることが分かった。
この半年、同社に送られてくる中国の「高級物件」には、男性では海外留学経験ありの企業家2世、医者の卵などが見られた。さらに「台湾の男性は女性の気持ちが分かり、やさしい」という理由から台湾でパートナーを探す大学院卒の中国人女性もいたという。ただ、彼女の条件には「結婚後は中国に住むこと」とあるそうだ。
また徐主任によると、台湾の人気女性タレント、徐熙媛(大S)が昨年、中国の大手レストランチェーン「俏江南」の汪小菲執行長(CEO)と電撃結婚したことに影響を受け、経済力のある中国人男性との結婚を望む台湾人女性も増えているという。
ただ、ある台湾人女性は「何度か中国に旅行して同世代の男性でも教育や文化面で落差が大きすぎることが分かった」と話す。彼女も「『汪小菲』なら当然OK」と言うが、「一般人にそのチャンスはないから、結婚相手として中国人は考えられない」とのこと。
現在の台湾は経済力が急激に落ちたわけでもないが、かつて台湾人男性に中国人女性が殺到したような状況にはもう戻りそうもない。
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