ニュース 公益 作成日:2012年6月19日_記事番号:T00037756
台湾電力(台電)第2原子力発電所(新北市万里区)で今年3月、原子炉台座の固定ボルトが断裂しているのが発見された問題で、問題のボルト7本の交換作業がこのほど完了し、行政院原子能委員会(原子力委員会、原能会)は18日、検査の結果、今後1年半の稼働に問題ないとの判断を下した。これを受け、同発電所は18日夜から約3カ月ぶりに再稼働に着手した。19日付聯合報などが報じた。
第2原発では、今年3月の定期検査で、固定ボルト3本が断裂し、4本にひびが入っているのが見つかった。このため、立法委員や環境団体からは、同原発の老朽化による構造的危険性を指摘する声が上がっていた。
原能会はこれまで4回の審査会議で、ボルトが断裂した原因は、施工当時にボルトが腐食しやすい環境に置かれたためだと断定。その上で、問題が生じたボルト以外の残る113本のボルトについて、「仮に未検出のひびがあっても、1年半以内に断裂することはない」として、再稼働容認を決めた。
立法院教育委員会は、原能会が再稼働を容認する前に、立法院での報告を行うよう求めたが、野党の欠席で報告を行うことができなかった。それだけに、「見切り発車」ではないかとの批判を浴びるのは必至だ。
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