ニュース 金融 作成日:2012年6月20日_記事番号:T00037785
金融持ち株会社、元大金融控股は19日、4億8,280万台湾元(約12億7,000万円)で鼎富証券を買収すると発表した。鼎富証券は元大宝来証券に経営統合される。これにより、元大宝来証券の証券ブローカー市場におけるシェアは14%以上に拡大し、営業拠点は191カ所に増える。鼎富証券は売却の理由の一つにキャピタルゲイン課税導入の影響を挙げており、同税の導入を理由に撤退を決めた初めてのケースとなった。20日付蘋果日報が伝えた。
鼎富証券は資本金3億2,000万元、営業拠点は台北市の2カ所しかなかったが、売上高、利益ともに中小証券会社としては上位にいた。このため、これまでも他社から買収を持ちかけられていたが、オーナーの賈文中氏が断っていた。
しかし、キャピタルゲイン課税導入の影響で大口顧客が相次いで株の売買をやめたことにより、株式市場で出来高が急減したことに加え、賈氏が健康上の問題を抱え、引退を考えていることから売却を決めた。
元大金控は昨年5月に宝来証券を買収して元大証券に統合、今年4月に元大宝来証券として発足している。
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