ニュース 石油・化学 作成日:2012年6月21日_記事番号:T00037818
台塑集団(台湾プラスチックグループ)第6ナフサ分解プラント(六軽、雲林県麦寮郷)で20日午後、大規模な停電が発生し、同エリア内にある工場63基のうち、主要4社の28基を含む32基が稼働を停止した。同4社は1日当たり15億〜20億台湾元(約40億〜53億円)の損失を計上する見込みで、6月業績に悪影響が出る見通しだ。21日付蘋果日報が報じた。
今回の停電は、六軽の公用事業部が電力システムに関する作業を行っていたところ、電線が地面に接触したことで発生。故障した回路を修復し、午後4時には電力供給が回復した。公用事業部を監督する台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)の洪福源総経理は、「各工場は安全点検を行えば直ちに稼働を再開できる」と説明し、「台化に関しては2日以内に再稼働するため、影響は限定的」と強調した。
なお台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)では13基のうちカーボンファイバー工場以外の12基が稼働を停止しており、影響が最も広範囲に及んだ。また南亜塑膠工業(南亜プラスチックス)では海豊工場区の5基がすべて停止、台化は8基中6基が停止した。
台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)では製油所の停止は免れたものの、ナフサプラント2基が1週間停止する見通しで、これによる損失は40億元を超えるとみられる。
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