ニュース 建設 作成日:2012年6月22日_記事番号:T00037840
生保大手の国泰人寿保険が先週、経営難に陥っている太子汽車集団の総本部ビル(台北市敦化南路2段)を買い取りたいとの意向を伝える内容証明を、太子汽車の債権銀行など約20機関に送っていたことが21日分かった。国泰人寿は91億5,000万~95億台湾元(約245億〜255億円)を提示し、それ以下で他の企業などに売却しないよう要請したという。同社は「買収の意志を表明しただけで、それ以上の行動は取っていない」と説明した。22日付工商時報が伝えた。
国泰人寿の動きについて銀行関係者は、太子汽車が同ビルを外資系プライベートファンドの吉富中国資本投資(TCCMI)に89億元で売却する可能性があるためで、債権銀行に対する警告の意味合いが強いという。
同ビルは築15年で建坪は7,363坪。合作金庫銀行などが太子汽車に協調融資を行った際に担保となっていた。昨年、2度の入札が行われたがまとまらなかった。最低価格は最初が103億6,000万元、2度目が92億元だった。
債権銀行団の幹部は「太子汽車が売却に同意し、国泰人寿が90億元以上支払うのであれば銀行としては歓迎する」と話している。
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