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金管会主任委員、「台湾元に上昇圧力」


ニュース 金融 作成日:2007年11月16日_記事番号:T00003789

金管会主任委員、「台湾元に上昇圧力」


 行政院金融監督管理委員会(金管会)の胡勝正主任委員は15日、台湾元の為替水準について、「台湾への資金流入が多く、台湾元相場は上昇圧力に直面している」との認識を示した。胡主任委員が為替レートについて言及するのは、今年初めの就任以来初めて。

 16日付工商時報によると、胡主任委員は債券市場に関するシンポジウムの席上、「台湾には資金流出の問題はなく、域内市場に資金がだぶついていることに注意を払わなければならない」と指摘した。

 外資系金融機関は最近、台湾元の上昇を予測するリポートを相次いで発表している。ABNアムロは、台湾元が数週間以内に1ドル=31.4元まで上昇すると予測。JPモルガン・チェースは年内に同31.5元、来年1~3月に31元、来年末には同29.5元まで台湾元高が進むと見通した。ABNアムロは、インフレ抑制のために中央銀行が台湾元の上昇を容認するとの見方を示した。

 ただ、中銀関係者は「外貨準備高が大幅に増えてはいないため、台湾元の上昇圧力は誇張されている」と述べた。