ニュース 社会 作成日:2012年6月27日_記事番号:T00037909
夏本番を迎える一方、台北市が昨年から商業施設の室温で「26度以上規定」を導入するなど省エネ機運が高まる中、例年なら格好の「避暑地」となっていたスーパーマーケットや量販店、百貨店の室温も高くなり、家庭でのクーラー使用を控えようと「涼み」にやって来たら客たちが、悶々とした店内でかえって汗だくになっている。
蘋果日報は25日、大手量販店の家楽福(カルフール)、大潤発(RTマート)、愛買(aマート)で室温測定を実行した。
外気温が33.2~34度だった午後3時30分に訪れた愛買・桃園店で室温を測ったところ26~27度だったが、記者がレジに並んだところ、人が混雑してたため温度計の数値は一気に29度まで上昇した。台北市のRTマート・内湖店では、1階のスポーツ用品店で30.6度を記録。カルフール・内湖店のグルメ街は27.8度となった。
この室温設定に来店客からは、「店は熱がこもった感じで早く買い物を終えて外に出たくなる」、「クーラーがついていないように感じる」、「もう少し温度を下げてほしい」といった声が出ている。
売り場の室温設定について店側は「省エネのため」と強調。今月から電気代が値上がりしたことを受けて、コスト削減のためクーラーの設定温度を例年より引き上げているとの指摘があることに対しては、各社はいずれも否定。▽駐車場の街灯を一部消灯する(RTマート)▽閉店時間を週に2日、1時間早める(愛買)▽営業時間前のクーラー始動時間を遅らせる(太平洋そごう忠孝館)──などの手段で対応していると説明した。
台湾のスーパーや百貨店といえばかつて、夏はクーラーが効きすぎて風邪を引くほどだったが、今度は暑すぎてうちわが必要な状態に。なんとかちょうどいい室温設定を見つけ出してほしいものだ。
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